Encyclopedia Gundamnica

『エンサイクロペディア ガンダムニカ』のページにようこそ!
ここは、『ガンダム』に関する独り言ページでございます(苦笑)。
どうでもいいことを次から次へと書き殴っていきたいと思いますので、暇な方だけ見て下さい(ナゲヤリ)。

※ATTENTION※
このページにて解説・評釈・されている内容は一部あるいは全部管理人のフィクションです。
公式設定とはなんら関係ございませんのであらかじめご了解下さい。




MENU
◆18.UC0088
17.階級
16.MS運用母艦・
強襲揚陸艦 ペガサス級(2)
15.MS運用母艦・
強襲揚陸艦 ペガサス級(1)
14.MS運用母艦・
軽宇宙巡洋艦 ムサイ級
13.V作戦(2)
12.戦火を越えて・
「漆黒の深淵に始まれり」編
11.地球降下作戦への道
10.V作戦
9.南極条約
8.連邦軍の大艦巨砲主義と
続サラミス級宇宙巡洋艦
7.この時代の海兵隊
6.サラミス級宇宙巡洋艦
5.一年戦争開戦(後編)
4.一年戦争開戦(前編)
3.アヤリとリクト
(早河絢梨&早河陸人)
2.地球連邦政府の
脳内天然素材具合
1.アヤリ=ハヤカワ






◆18.UC0088
 「戦火を越えて」がすっかり塩漬けになっている今日この頃。
 この話ってもうかれこれ6年ぐらい費やして書いているような……。
 シチュエイション的には物語内時間換算であと数時間で終わる物語なんですけどね;
 そんな某作家先生の作品ばりに先に進まない作品を棚上げして、悪巧みをしている著者。
 戦火〜ではガンダム作品なのにMSにフォーカスを向けなかったので、MS戦やりたい! しかも可変機とか出しちゃったりして!! と自分で話決めてるのに自らの手を縛ってしまっていたことを顧みてのネタだし欲求なのでした(なんのこっちゃ)。
 舞台はUC0088〜0089。
 グリプス戦役終結前後あたりから第一次ネオジオン紛争終結までなので、丁度ZZの頃と時期が一緒ですね。
 キーワードを並べてみると、4号機、白き船、第四世代MS、CIRIWS〜「エスコート・ファンネル」、仮面、ライブ、30バンチ事件、量産型キュベレイ、プルファイヴ、ハイメガ粒子砲……おっといろいろ出てきますね〜(^^;)
 大筋とそこそこの細かなイベントは決まっていたりして、製作を開始すれば作品化可能であるので、あとはやる気と時間次第というところでしょうか。
 コレの前のまずは戦火〜を完結させればいけませんね;
BACK





◆17.階級
 今回のネタは、『階級』。
 軍機構におけるアイテムの中で最も名の知れたシステムの1つです。
 階級とは上は元帥から下は二等兵まで、何段階にも分かれた序列構造で、単純
に上に上がれば上がるほど偉いというものであります。
 とはいえ、これに『役職』というものが絡んでくると、ことはそう単純ではな
かったりします。
 例として、そこらへんの大尉より、特命を受けた司令部直属の少尉の方が事実
上偉かったりすることがあります。
 この辺りのことは特にジオンにおいて顕著だったように思われますね。
 さておき。
 連邦もジオンも事実上の最高位は大将だったように思われます。
 ジオンはギレンが総帥というポストに座り、元帥のような意味合いもあったの
でしょうが言葉として元帥号は登場してませんし。
 連邦で著名なのはレビル大将ですね。ガンダム本編では官僚的軍人として無能
な様子で描かれていましたが、『ジョニーライデンの帰還』では有能かつ信念の
ある人物として描写されているゴップも大将です。
 また、位階の大よその構成についても両軍とも同じような感じで。
 大将から下に下がっていくと、中将、少将、准将、大佐、中佐、少佐、大尉、
中尉、少尉と……ここまではいいんですが、問題は『准尉』の扱い。特に連邦は
1等、2等、3等に准尉階級を分けていたという説もあり、頭を悩ますところで
す。
 准尉階級は本来特務部隊や工兵に与えられる階級でもあり、准がつくとはいえ
れっきとした将官であり「閣下」と呼ばれる位階たる准将とはまた違った意味合
いを持っています。その准尉階級が3階級に分かれているナゾは不明でありま
す。
 少尉以上は将校、あるいは士官と呼ばれ、まとまった部隊(分隊、小隊、中
隊、大隊、連隊、師団)や艦隊等の指揮を執る軍人を指します。
 また、将がつくクラスは将官、佐がつくクラスは佐官、尉がつくクラスは尉官
とも呼称しますね。
 基本的に士官は士官学校卒の軍人が多く、それは指揮・統制を執るための専門
教育を受けてきているからです。
 そのため、士官学校を卒業すれば、士官候補生過程を経て少尉にいきなり任官
されます。
 もちろん二等兵からでも実績を積めば士官になれないこともありませんが、士
官学校を卒業していない軍人はどんな功績を納めても通常は大尉以上になること
はできません。
 いい例がくだんのアムロ・レイ。
 彼は一年戦争を初めとして数々の功績を収めてきましたが、軍籍に身を置いて
から10年経っても大尉止まりでした。
 ただし、それは大概にして民主国家の軍隊の通念であり、軍事国家や専制国家
ではトップや上層部の感情的な思惑によるところもあり、一兵卒でも将官にまで
なれる可能性があります。
 ジオンのシャア大佐は士官学校を卒業してはいるものの、20歳そこそこで大
佐などという階級に昇り詰めていることがいい例で、こんなことはいくら戦時で
も連邦軍では難しいでしょう。
 そもそも昇進というものは実際かなりゆるやかに行われるものです。
 ルウム戦役の頃まだ中尉だったシャアが一年戦争末期には大佐というのは驚く
べきスピードでしょう。
 平時では大佐になれるのは士官学校卒でもごく一握りの人間ですし、なれたと
しても早くて40代というところでしょう。
 そこへいくと、平時(一年戦争直前)、37歳で准将の地位に座した連邦軍の
ロドニー・カニンガン准将などは連邦軍のなかではエリート中のエリートと言え
るでしょう。
 尉官以下の階級は下士官と兵に分かれ、下士官は曹長、軍曹、伍長、兵は兵
長、上等兵、一等兵、二等兵に区分されます。
 下士官は士官の良きアドバイザー。時には意見具申(レコメンド)し、士官を
通して間接的に部隊を指揮している形になることも。
 なによりベテラン下士官がいないと新任の士官はまともに指揮できません。
 いわゆる『叩き上げ』の軍人さんたちが最も多い階級でもあります。
 08小隊のカレン・ジョシュワ曹長などは女だてらによくぞそこまで昇進した
という感じでしょう。
 というか、ミケル・ニノリッチ伍長はどう見てもそんなに軍歴なさそうなのに
伍長とはどういうことなんでしょう? なにか特別な技能ないし、過程を経たの
かもしれません。
BACK





◆16.MS運用母艦・強襲揚陸艦ペガサス級(2)
 前出の通り、ペガサス級で最も有名で輝かしい戦果を残したのが、1番艦のホ
ワイトベースです。
 就役し、搭載予定のMSを受領するべくジャブローからサイド7へと入港した
際、赤い彗星ことシャア=アズナブル指揮する部隊の強襲を受け正規の軍人をほ
とんど失ったこの艦は、しかし避難した民間人の一部の協力により驚くべき能力
を発揮します。
 サイド7からルナツー、そして地球へと降下し各地を転戦していきますが、こ
の際も主力となったのは民間人でした。
 ホワイトベースに搭載されていたMSがあのRX−78−2ということもあり
ましたが、この機体に搭乗していたのもまた、民間人、しかも少年であったこと
を忘れてはなりません。
 この民間人たちは後に軍人となり、地球連邦軍本部ジャブローにて第13独立
部隊として正式に任を受けてからホワイトベースがア・バオア・クーでかく坐・
爆沈するまで、常に最前線にて戦い抜きました。
 このように著名な艦ですが、搭載MSがRX−78−2でその形式番号にて物
議を醸し出した機体なら、母艦もまた艦番にいわくを持っていました。
 通常、初めに建造された艦がネームシップというものになります。
 例えばルウム戦役でレビル将軍が座乗した艦は戦艦アナンケですが、これはマ
ゼラン級戦艦であり、つまりネームシップ・最初に建造されたのはマゼランとい
うことになります。アナンケはマゼランの同型艦となります。
 ならばペガサス級という名称があるなら、本来1番艦はペガサスでなければな
らないのです。
 しかし1番艦はホワイトベースということになっております。
 一説には、これはペガサスが1番艦として就役するはずだったものの、工程の
ズレで先にホワイトベースが就役してしまったということが原因といわれていま
す。
 そしてそのままネームシップの名前は生かしつつ、実質的に初めに就役したの
はホワイトベースであり、そのまま1番艦の栄誉を授かったことから色々と複雑
なことになってしまったということなのでしょう。
 このようなペガサス級ですが、その優秀な船体構造は後世にも伝えられ、アー
ガマ級、ネェルアーガマ級という非常に優れた艦を生み出したのでした。
BACK





◆15.MS運用母艦・強襲揚陸艦 ペガサス級(1)
 開戦当初から半年以上、連邦軍はMSを戦力として保持していなかったため当
然ながらMS運用艦艇も彼らには存在していませんでした。
 しかし、かねてより進められていた連邦軍によるMS開発計画である『V作
戦』の一環として、開発されたMSを搭載・運用する宇宙母艦の建造も進められ
ていました。
 持ち得る全ての技術力を投入して開発されたのが、伝説的活躍を残し後世にも
多くの著名な系列艦を生み出した強襲揚陸艦ペガサス級です。
 ムサイ級と同様、多胴船体構造を取り入れたその艦型はこれまでにないほど独
特なものでした。
 敵であるジオンから度々『木馬』のコードネームで呼ばれたことからも分かる
通り、中心の船体を挟むようにして前後左右に全4ブロックが配置され、前部2
ブロックはMS運用デッキ、後部2ブロックはメインエンジンという構造をして
いました。
 無論これもフェイルセーフのためであり、実際ペガサス級1番艦であるかの有
名なホワイトベースは、ア・バオア・クー戦時に左舷エンジンブロックにメガ粒
子砲の直撃を受けエンジン自体はたちまち大爆発したものの、被弾したエンジン
ブロックを切り離して本体への誘爆を防いでいます。
 また、MS搭載能力にも非常に優れ、最大で9機のMSを運用することができ
ました。これだけでもムサイ級3隻分の戦闘力を持つことができます。
 新技術であるミノフスキークラフトにより単独での大気圏再突入・離脱能力も
持ち、さらに大気圏内飛行すら可能でした(ノンオプションで大気圏離脱が可能
な艦艇は当面ペガサス級以外存在しません)。
 さらに、戦闘艦艇としての戦闘力も意外に強力で、炸薬式なものの連装58c
m砲という大口径の主砲を持ち、さらに収納式連装メガ粒子砲を2門も持ってい
ました(これは後に出力が向上した新型連装メガ粒子砲に改装されています)。
加えて多数のミサイル発射管、対空機銃を装備し、かなり強固な防空体勢を敷く
ことができたのです。
BACK





◆14.MS運用母艦・軽宇宙巡洋艦 ムサイ級
 MSが艦載機として主体となった一年戦争後期以降は当たり前となった、母艦
のMS搭載能力。
 しかし、開戦当初連邦軍にはMSがなく、搭載能力を持った艦艇が当然ながら
存在していませんでした。
 一方でジオン軍はというと、ミノフスキー粒子下において中心戦力になるのは
MSしかないと看破していたため、開戦前からMS戦力の拡充を図っており、こ
れらを運用するための初の宇宙艦艇を開発していました。
 それがムサイ級軽宇宙巡洋艦です。
 ムサイ級は戦闘艦艇としての十分な武装を犠牲にした代わりに設計段階からM
S搭載能力を有し、実に3機のMSを運用することができました。
 しかも、武装を犠牲にしたといってもそれはあくまでMSに優先順位を置いた
という意味であり、実際連装メガ粒子砲3門を主兵装としているため決して戦闘
力が低いわけでもありませんでした。
 むしろ、主戦力となるMSの搭載母艦としてはこれで十分な武装だったので
す。
 またこの艦は多胴船体構造を取り入れ、エンジンブロックを本体の外に設ける
という形式をとっていました。
 このフェイルセーフシステムにより、たとえエンジンブロックに直撃を受けて
も、それを分離してもう1つのエンジンで航行することができるような構造を選
択し、生存性を向上させていました。
 ムサイ級には特定指揮官専用艦、後期型等が大戦中に建造され、戦後も様々な
軍隊によりムサイ改級やアレキサンドリア級、エンドラ級、ムサカ級といった系
列艦が運用されました。
 これら後世の系譜こそ、ムサイ級の基本設計の優秀さを証明していることにな
るでしょう。 
BACK





◆13.V作戦(2)
 本作戦によって、ガンダム、ガンキャノン、ガンタンクの3タイプが開発され
実戦運用されたわけですが、MSとして開発されたのはこれが初めてではありませ
ん。
 同時に、それぞれが1機ずつ建造されたわけでもありません。
 特に、ガンダムにおいては色々と情報の錯綜があり、混乱が乗じています。
 ガンダムと名のつくMSは、一年戦争時少なくとも10を超えるタイプが建造な
いしプランニングされています。
 なかでも有名なのがアムロ=レイが搭乗したRX−78−2ですが、これに関し
てとりわけ誤解が生まれていました。
 サイド7においてV作戦の機体は3種各3機により試験が繰り返されていまし
たが、かのジオン軍襲撃により大半が失われてしまいます。
 無傷で残ったのは各種1機ずつ。ガンダムもアムロ機以外は小破と大破という
事態に陥ってしまいました。
 ここで小破していた機体が後に改修され、G−3と呼ばれるマグネットコーテ
ィング実装機になるわけでして、形式番号もRX−78−3と改められることにな
ります。
 そう、ということはこのG−3も元はRX−78−2だったのです。それなら
ば、もちろん大破した機体もRX−78−2というわけでして。
 ここがポイントで、小破だったG−3がRX−78−3だから、では残った機体
はRX−78−1のプロトタイプガンダムであるという誤解が生じる経過が起こっ
た例がありました。
 簡単なことなのですが、形式番号末尾の2というのは、開発過程における2番
目の仕様のことであり、それが即ち1機だけに与えられたものではないというこ
となのでした。
 では、RX−78−1という機体はどこにあるのか? というと、≒RX−7
8−2という図式が教えてくれます。
 RX−78−1、すなわちプロトタイプガンダムは1機目と2機目が作られま
したが、その後作られた3機目〜つまりRX−78−2の仕様の方が優れている
ことが判明したため、1機目2機目ともにサイド7へと搬入される前にRX−7
8−2仕様に改装されたのです。
 言うなれば、RX−78−2のうち2機は、プロトタイプガンダムとして生ま
れつつ改良型たるRX−78−2でもあったという数奇な機体でもあり、このあ
たりが誤解の元になった経過だったのです。
BACK





◆12.戦火を越えて・「漆黒の深淵に始まれり」編
 なんだかんだでやっと完了しました、戦火を越えて・「漆黒の深淵に始まれ
り」編。
 これだけかけてまだ1編だけですよ、完結してるの(苦笑)。
 なんだかもー数年かけてゆっくりかけて進める大作(内容はともかく、単に時
間だけはかかるという意味では間違いなく大作{笑}) になってしまいそーな
気配が……いや、そうでしょうねコレ(苦笑)。
 宇宙軍の海兵部隊隊長として颯爽と登場したアヤリですが、弟リクトの絡んだ
客船襲撃事件により心に大きなダメージを負ってしまいます。
 本編のラストで、彼女は心身ともに疲弊してしまい、茫然自我の状態となり、
終わりました。
 しかしもちろんこれで全てが終わってしまうわけではありません。この後、新
編「我行くべき道」編へと突入します。
 「我行くべき道」編は、1より10ヶ月を経たUC0078年12月。ガンダム
に造詣深い諸兄の皆様ならもうお分かりのことかと思いますが、連邦とジオンの
『一年戦争』開戦直前の時期を舞台としています。
 主人公はもちろんアヤリ=ハヤカワ。スラトス事件から10ヶ月を経た彼女が
どう変化し、どういう生き様を見せていくか……鋭意描いてまいります!
BACK





◆11.地球降下作戦への道
 後世、俗に一週間戦争と呼ばれる開戦〜コロニー落としにて当初の目的である
ジャブロー潰しに失敗し、第2次ブリティッシュ作戦を敢行しようとしたものの
ルウム戦役にて連邦の必死の抵抗に阻まれこれも失敗。
 これにより、連邦軍への最後の致命傷を与えることができなかったジオンです
が、それでも情勢的には圧倒的優位ではありました。
 ジオン軍総帥・ギレン=ザビの短期決戦・早期講和という目論みもその青写真
通りに運ぶかと思われました。
 全てが本来終結するではずであったその時〜UC0079年1月31日・南極。
 連邦とジオンの間にて、今まさにジオン圧倒的有利な講和条約が結ばれようと
したその時。
 『レビル将軍救出さる!』――そう、ルウム戦役にて乗艦マゼラン級戦艦アナ
ンケを撃沈され、脱出したもののジオンのエース部隊黒の三連星に囚われてしま
ったレビル将軍が、決死の救出部隊の活躍により帰還したのです。
 この情報は交渉中だった連邦上層部に直ちに伝えられ、さらに将軍の談話も瞬
く間に知れ渡りました。
 そう、後世に残る名言『ジオンに兵なし』です。
 レビル将軍は虜囚の身となってしまったものの、ジオンの内情に直接触れるこ
ととなり、決してジオン側も万全ではないということをその目で見てきたので
す。
 確かにルウム戦役にて連邦は致命的な大打撃を被りました。
 しかし、連邦もただ無為に壊滅したわけではありません。
 第2次ブリティッシュ作戦〜つまり再びコロニーを落とすという作戦をなんと
しても止めるために、決死の艦隊決戦を挑んでいました。
 これにより、実際ジオンも想像以上の大打撃を受けていたのです。
 多くのベテランMSパイロットをこの戦いにて失い、元々兵員の絶対数が少ない
ジオンにとってそれは物資以上に大きな損失だったのでした。
 連邦は確かに疲弊した、しかし敵もまた辛い――この状況を知った連邦は、講
和路線を破棄。徹底抗戦の道を選択したのです。
 これによりギレンの目論みは脆くも崩れ去り、三度コロニー落としをする戦力
を割けなかったジオンは、泥沼の長期戦になってしまうことを覚悟しながらも連
邦の喉元――すなわち地球へと直接戦力を送り込むこととなったのでした。
 これが俗に言う地球降下作戦であり、ジオンは後戻りのできない総力戦への道
を歩むこととなったのでした。
BACK





◆10.V作戦
 ルウム戦役で歴史的な大敗を喫した連邦軍。
 これはひとえに、大艦巨砲主義を推し進めた結果でありました。
 しかし、なんとここにきても連邦軍の首脳部は艦船主導の戦闘を主たるものと
し、あれだけ酷い目に合わされた『モビルスーツ(以下MS)』の存在をまだ軽視
していたのです。
 これに対し、異を唱えたのが誰あろう、かのレビル将軍でした。
 レビル将軍はルウム戦役時にジオンの虜囚の身となり、名実ともに支えであっ
た将軍を失った連邦は瓦解寸前まで追い詰められました。
 しかし、決死の救出部隊によって生還した将軍の言葉『ジオンに兵なし』によ
り、連邦軍は息を吹き返し、徹底抗戦の道を選択したのです。
 そう、レビル将軍はMSを運用するジオンの内情をつぶさにその目で見てきてい
ました。ルウム戦役にて目にした経験も併せて、誰よりもMSの重要性を認識して
いる人物だったのです。
 これにより、将軍はジオンのMSに対抗しうる、対MS戦闘可能な連邦軍独自の
MSの開発を強く推し、『V作戦』というMS開発計画を発動させたのでした。
 これによって完成したのが、かの『RXシリーズ』であり、大戦のみならず後世
においても伝説を残し、数多くの後継フラグシップMSを生むこととなった『ガン
ダム』だったのです。
BACK





◆9.南極条約
 ルウム戦役で歴史的な大敗を喫した連邦軍は、当該戦役においてカリスマ的指
揮官たるレビル将軍をジオンに戦場で収容されてしまったのです。
 軍の中心人物が捕虜になったことは、これは連邦にとって大きなダメージでし
た。
 既にコロニー落としにより精神的・物理的ダメージを多大に負っていた連邦側
にとって、ルウムでの決定的な敗北は、まさに追い詰められるに十分だったので
す。
 ジオンにとって、それが狙いでした。
 元々、国力において連邦の1/10にも及ばないジオンが独立戦争などというも
のを起こすことができたのは、『短期決戦・早期講和』という戦略を定めていた
からでした。
 MSの存在は確かに連邦を圧倒するものではありましたが、戦争において物量
の差は侮りがたく、ジオンにとってもMSだけでは連邦を完全に敗北まで追い込
むことができるとは考えてはいませんでした。
 真の目的は、MSを中核とした戦力により早期に連邦に対して大勝利を収めて
優位な立場につき、さらに幾つかのカード(MS戦力はもちろんのこと、コロニ
ー落とし、NBC兵器等の存在)をちらつかせ、圧倒的有利な講和を結ぶことが
目的だったのです。
 連邦の壊滅までにはならないものの、それは事実上の連邦の敗戦であり、ジオ
ンこそが戦勝国となるはずでした。
 しかし。
 ここで大きな誤算が生じたのです。
 決死のレビル将軍救出部隊が、一時消息を絶ち失敗と思われていたものの、見
事に任務を成功させたのです。
 そう、レビル将軍は無事生還したのでした。
 今まさに南極おいて連邦不利の講和条約が結ばれようとしていたその時に、こ
の情報はもたらされました。
 打つ手のなかった連邦政府首脳部は俄然息を吹き返し、狼狽するジオン交渉団
を圧倒して当初の不平等条約を突っぱね、徹底抗戦を叫んだのです。
 結局この日、講和は結ばれることなく、戦時条約である通称『南極条約』が結
ばれるだけに終わります。これはNBC兵器、大質量兵器の使用禁止や捕虜扱い
方等を定めたものでありました。
 こうして、ジオンの目論見は大きくはずれ、泥沼の総力戦へとなだれ込んでい
くことになるのです。
BACK





◆8.連邦軍の大艦巨砲主義と続サラミス級宇宙巡洋艦
 旧世紀の大艦巨砲主義同様、艦隊決戦による砲雷撃戦に連邦軍首脳の思考は凝
り固まっていました。
 一年戦争以前に、MS(モビルスーツ)の存在を実は連邦は感知していたので
す。
 開発国たるジオンにおいて、MSの開発はスリーAランクの特別機密事項では
ありました。
 が、連邦の諜報力は機密の壁を打ち破るほど強力だったのです。
 しかし、情報を得てもそれを有効に活用せねばまったく意味はありません。
 前述の通り、連邦軍の首脳はあくまで艦隊決戦こそが、戦闘の雌雄を決するも
のだと信じていました。これが命取りでした。
 そう、MSの存在を軽視してしまったのです。
 連邦においてもMSの開発は進められていたもののあくまで副次的なものであ
り、MSの運用を中心に艦艇を建造し艦隊を組んだジオンとはまったく逆の道を
進むものでした。
 これがどのような結果を呼び込むことになるか……それは、一年戦争開戦から
間もない、『ルウム戦役』ですぐに明白となります。
 艦隊決戦の肝である『電子戦』をミノフスキー粒子により完全に封じ込まれた
連邦艦隊は、ジオンの核武装したMS隊に接近戦に持ち込まれてしまいました。
 こうなると、艦隊決戦を基本としている連邦艦隊は艦載機などの満足な機動戦
力を持たないために為す術もなく、次々と撃沈されていきました。
 この頃はまだ年代的に新鋭艦でもあるサラミス級とて例外ではありません。
 基本的に対艦戦闘を前提とした兵装では、コンピューターの予想を上回る自由
機動をするMSの動きに対応できず、懐に侵入されて核バズーカの洗礼を受ける
こととなったのです。
 ルウム戦役は歴史的な一方的勝利の戦いでした。
 これにより連邦艦隊は大打撃を受け、その宇宙戦力が復旧されるのは、大戦後
期に実施された艦隊再建プロジェクト『ビンソン計画』まで待たねばならなかっ
たのです。
BACK





◆7.この時代の海兵隊
 UC70年代。地球上に住むのはある種のエリートと貧民層となっており、結
果、地球上から紛争らしい紛争は建前上一掃されていました。
 このため地球上において、敵地へと揚陸艦にて強行突入し橋頭堡を確保すると
いう海兵隊たる真の意義は薄れ、もっぱら警備活動が中心となっていました。
 しかし、緊張漂う宇宙においてはガラリと様相を異にしています。
 海兵隊が配備されたのは主としてパトロール艦と各艦隊です。パトロール艦に
乗艦している海兵隊は、宇宙海賊や不審船の臨検のため。艦隊配備の海兵隊こそ
が、本来の活躍の場を提供されている部隊といえます。
 宇宙とはいえ、人間の存在基盤が『スペースコロニー』である以上、紛争ない
し戦争が起きた場合、最終的にはコロニー内へと突入することが求められ、それ
こそ海兵隊の面目躍如でした。
 ただし、MSの登場により海兵隊の影は一気に薄れてしまいます。強行突入の
ための火力と機動力を兼ね備えた鉄の鎧は人間を圧倒的に凌駕してしまったから
です。
 特に、物量において敵を圧倒することに長ける連邦軍において衰退著しく、一
年戦争時において海兵隊の目だった功績はようとして聞かれません。
 ただ、ジオンにおいてはその台所事情もあって、なんでもこなせる海兵隊とい
うのは重宝され、シーマ・ガラハウ隊長率いる海兵隊が活躍していました。
BACK





◆6.サラミス級宇宙巡洋艦
 70年代に進められた新造宇宙艦艇計画の一環で開発されたサラミス級宇宙巡
洋艦は、それまでの宇宙艦艇とは一線を画す艦でありました。
 既存のものは化学燃料で推進し、武装は炸薬式という、旧来の技術を発展運用
したに過ぎない、名ばかりのものであったからです。
 しかし、技術とUC0069年に発生したミノフスキー物理学の進歩により、
ミノフスキー粒子利用の熱核反応炉を搭載。軽量コンパクトで高出力な同炉によ
り、熱核ロケットエンジンを主推進器とすることに成功していました。
 また、当初は炸薬式だった主砲も、後の改良により後世の主要兵器となるメガ
粒子砲へと換装が行われ、攻撃力も飛躍的に向上したのです。
 単装メガ粒子主砲を6門、連装対空機銃座6基、6連ミサイルポッドを2基装
備したサラミス級は、まとまった火力を装備した優秀な宇宙巡洋艦として完成し
ました。
 ……ただ、その登場は時代にとって、時既に遅すぎたのです。⇒サラミス級宇
宙巡洋艦2に続く。
BACK





◆5.一年戦争開戦(後編)
 ブリティッシュ作戦。
 それは、かって『日の沈まない国』として栄華を誇ったものの、その礎となっ
ていた植民地を失い凋落した大英帝国の有様になぞらえて名称された恐るべき作
戦です。
 もっとも、コロニーに対する無差別攻撃で、28億もの無垢なる人命を奪い去
ったジオンにしてみれば、それほど驚くべき作戦でもなかったのかもしれませ
ん。
 本作戦は開戦で潰したコロニーのうち、毒ガス攻撃によって住民を虐殺したも
のの、構造的にはほぼ無傷なコロニーを核パルスエンジンにて移送し、地球は南
米にある地球連邦軍本部のジャブローへと落下させるという、史上最大の人工物
を用いた質量兵器をもって打撃を与えることが目的でした。
 確かにジャブローは天然岩盤をくり貫いて地下に建造された施設のため、核の
直撃を受けても耐えうるとまで言われていました。
 しかし、コロニー落着時の破壊力はヒロシマ型原爆の約300万倍。
 これほどの破壊力をもって破壊できないものなど、地球上には存在していませ
んでした。
 開戦の翌日、1月4日午後9時30分。サイド2の8バンチコロニー『アイラ
ンドイフィッシュ』に核パルスエンジンが取り付けられ、減速がかけられまし
た。
 コロニーは地球に対する公転軌道を周回しています。そのため、軌道速度が減
速すれば地球の引力に引き寄せられ、自由落下状態に入るのです。
 ジオンの目論見は見事に成功し、かって宇宙における人類のオアシスだったコ
ロニーは、今や人類に対する恐怖の大王となって刻々と青い星へと近づいていっ
たのです。
 これに対し、ようやく組織的な反撃を開始した連邦軍は、ジオンの狙いを読み
取り、イフィッシュに対して核攻撃を含む迎撃体勢を整えました。
 しかし、前述の通り、いかな核攻撃でもコロニーは巨大すぎる上に堅牢で、撃
破するには至らなかったのです。
 こうして連邦軍の必死の迎撃にもかかわらず、イフィッシュは原型をとどめた
まま阻止限界点を突破。1月10日午前8時27分、大気圏に突入したのでし
た。
 ところが、ここで連邦軍の反撃の影響がイフィッシュへと具現化しはじめま
す。
 突入後のアラビア上空にて、コロニーは四散分解したのです。
 そう、核攻撃によってイフィッシュは劣化し、大気圏突入の衝撃には耐えられ
なくなっていたからでした。
 これにより突入角度が変動し、ジャブローへの直撃コースからは外れることと
なったのです。
 もっとも、単にジャブローが攻撃対象から外れたというだけであって、バラバ
ラになったとはいえ大気圏に突入したイフィッシュ自体はいまだ健在でした。
 後部は細部化して地球各地に飛び散りましたが、前部はかなり原型をとどめた
状態で落下しました。これが、致命的でした。
 前部はオーストラリア東海岸、シドニーへと落着。破壊力という意味合いにお
いては、期待通りの結果をもたらすこととなったのです。
 のちに『コロニー落とし』として畏怖されることとなる本作戦により、2億人
の人命が瞬時にして奪われ、これにより開戦から一週間で、なんと30億もの人
命が失われてしまいました。
 これにより、このたった一週間にもかかわらずあまりにも大きな犠牲と悲しみ
を生んだ戦いを、一週間戦争と呼ぶことになったのです。
BACK





◆4.一年戦争開戦(前編)
 宇宙世紀0079年1月3日午前7時20分。
 新年が開けてまだ3日目のこんな早朝に、人類にとって初めて経験することと
なる恐るべき地獄の日々の開幕がこようとは、いったい誰が想像したでしょう
か。
 後世の歴史学者は、おそらくこの年を「人類最悪の年」として位置づけること
となるでしょう。
 くだんの時刻、ジオン公国は地球連邦政府に対し宣戦布告を行いました。
 驚くべきはこの布告からわずか3秒後に実際の攻撃が敢行されたと言われてい
ることです。
 もしそれが事実であれば、ジオンがいかに周到に事前準備をおこなっていた
か、窺い知ることができます。
 連邦の地球軌道パトロール隊に攻撃が仕掛けられたことが第一撃のようです
が、これはジオンにとって露払い程度の攻撃にしかすぎません。
 本当の目的は、ほとんど無防備に近いスペースコロニー群への無差別攻撃だっ
たのです。
 ジオンの独立戦争は、第三者から見ればジオンという国家の設立に関わったジ
オン=ズム=ダイクンの遺志を引き継ぎ、スペースノイドのために行われたとい
う見方になるかもしれません。
 しかし、そのスペースノイドが多数居住するスペースコロニーへと、躊躇なく
攻撃が行われたのです。
 そう、実際はスペースノイドのためではなく、ジオン公国の思想に同意するス
ペースノイドのための戦いだったのです。
 ですから、たとえスペースノイドでも、思想に共感する人間は本国であるサイ
ド3に既に移住しているとみなし、それ以外のサイドに居留する人間は排斥すべ
き人間として括られてしまい、助け守るべき人間とはならないのでした。
 また、ジオンは国力で勝る連邦に対し、精神面で打撃を与える必要がありまし
た。つまり、連邦の拠点を先に叩くという意味合いもあったのです。
 これらが、「コロニー無差別攻撃」という、それまでの観念ではまったく考え
られない、恐るべき行為を呼び起こしたのです。
 サイド1、2、4へと艦隊が派遣され、核武装したMS部隊が各コロニーへと
襲いかかりました。
 コロニーはその巨大さと堅牢さから、核の直撃を受けても比較的原型をとどめ
ていますが、「致死量の放射線」、「熱線」、「爆風」、「外壁の破壊による酸
素漏れ」等の重篤な事態は、居留する住民たちの生き残れる確率を限りなくゼロ
へと叩き落したのです。
 核攻撃を受けなかったコロニーも代わりの手段を用いた攻撃を受けました。そ
れは「神経ガスG3」を主体とする化学兵器攻撃だったのです。
 MSにより直接コロニー内にばらまかれたもの、コロニーの空気循環システム
にG3のタンクを接続して拡散されたもの等様々でした。
 G3以外にも糜爛(びらん)性のイペリット系の毒ガスが使用されたという情
報もあります。
 こうして、1、2、4サイドのほぼ全ての住民、およそ28億人が、開戦から
たった40時間の間に殺戮されたのです。
 連邦政府はジオンのこの行為に対し、考えられぬ暴挙として断固たる姿勢を取
りました。
 しかし、ジオンは初戦の大勝利に歓喜し、さらなる作戦へと移行することとな
ります。
 それがブリティッシュ作戦でした。
BACK





◆3.アヤリとリクト(早河絢梨&早河陸人)
 序幕T時、UC0078年の両名はそれぞれ、23歳と18歳。
 アヤリはナイメーヘン士官学校を一部優秀な成績で卒業後、既に2年を軍で過
ごし、一端の指揮官としてひとり立ちをしています。
 個体としての近接戦闘能力はそれほど高くはないものの、持ち前の戦術指揮能
力と兵装知識および実行使用能力の高さは群を抜いていました。
 リクトは本人の立っての希望により、実家のある地球の日本行政区からサイド
6の私立高校へと進学し、現在最終学年。進学は既に推薦で決まっており、国立
連邦大学へ進んで経営学を修める予定でありました。 
 2人は多少年が離れていますが、それが功を奏したのか歳の離れた弟を姉は可
愛がり、弟も素直に姉を敬愛するという理想的な図式の兄弟。
 アヤリの命名は著者でありますが、モデルはアイリという名前です。愛理、藍
里などという漢字が使われていたりして、非常に可愛らしい名前で主人公にぜひ
……とも思ったのですが、持ち前の天邪鬼根性が発揮され、微妙に変更したとい
うことで。。。。。
BACK





◆2.地球連邦政府の脳内天然素材具合
 かの有名な一年戦争を翌年に控えた宇宙世紀0078年の情勢は、ある意味不
気味なほど静か……なのかもしれません。
 ただもちろん、水面下では大変な情報戦が行われているであろうと推測するに
難くないでしょうね。
 地球連邦政府とジオン公国の間でのしがらみは、58年のジオン共和国の建国
に端を発しています。
 唯一の統一政体として君臨していた連邦にとっては寝耳に水のことだったでし
ょう。
 だからこそ、バルド政策なる経済制裁を行い、緊縮外交によって兵糧攻めにし
ようとしたのですね。
 外交としてはまあ順を追った中での一つの策ではあったものの、これは連邦サ
イドのジオンを舐めきった態度であることも浮かび上がってきます。
 しかし実際は、ジオン側はこれに屈せず逆に硬直化し、指導者ダイクンの事実
上の失脚(暗殺)を招き、さらには独裁一家であるザビ家の台頭を結果的に許し
てしまうことになります。
 ところが、ここに至ってもまだ連邦側はジオンを単なる辺境のイチ小勢力とし
か見ておらず、いよいよなった開戦にも彼らは早期解決を信じて疑っていません
でした。
 それが、コロニー落としという史上最大の災厄を招き、開戦からわずか一週間
やそこらで30億人を超える死者を出す結果となってしまったのです。
BACK





◆1.アヤリ=ハヤカワ
 なんだかとーとつに始めてしまったこのコーナー。
 ぼちぼちリード文にもある通り、テンポよく独り言かましていきましょう。

 戦火を越えてについてもネタバレしない程度に語っていくコーナーでもあるの
で、まずはやはり綺麗どころから。
 主人公たるアヤリ=ハヤカワ少尉。これを生け贄にしましょう。
 この方は純粋な日本のおねーちゃんです。今書いてるエピソードではピチピチ
(死語)の23歳、彼氏なし(笑)。
 なんの因果か『海兵隊』なんぞと一番似合わない所で働いていたりします。
 黒髪を肩下辺りまで伸ばすという、およそ海兵らしくないカッコをしてます
が、まあそれはそれ。戦闘中はまとめてヘルメットの中に納めていることでしょ
う。
 日本名は早河絢梨。
 出身も日本で、ハイスクールから宇宙に上がってます。士官学校入校に併せて
地球に出戻り。以降、地球→サイド2→サイド4と転属。現在に至るといったと
ころでしょうか。
 彼女に関しては今後のストーリー展開により、公表できない部分が多いので、
なんだか中途半端感じの解説になってしまいましたが、まあ随時お話していくと
いうことで……。
BACK


FOR TOP
Back



inserted by FC2 system